山崎さんからのメッセージ

カテゴリー : お知らせ

投稿日 | 2018年10月28日(日)

日本中の若者が大都市に集まってしまうということが、日本の未来にとって本当に良いことなのか。それを考えなければいけない時代を僕らは生きているような気がする。

大都市は生活の固定費が高い。どうしても高くなってしまう構造になっている。一方、鹿児島のようなまちだと状況は少し違っている。気心の知れた仲間とともに、生活の固定費を自分たちで調整しながら働きながら生きていくことができる。

「地方で暮らすと、職業選択の自由が少ない」と懸念されることが多い。雇われて働くことを前提にすれば、そのとおりだろう。しかし、自分で仕事を作り出すとか、個人事業主として働いてみるという前提で考えれば可能性は広がる。スマートフォンを通じていろんな人たちとつながりながら働いていける時代なのだから。

僕らの先輩の大半は雇われて働いてきた人たちだ(働いている人の約8割が雇用されている)。その人たちにとって「自分で仕事を作ろうぜ」というのはハードルが高いことだし、とてもじゃないけどオススメできる働き方ではないだろう。

将来は多くの仕事が人工知能に奪われると予測されている。雇われて働く人たちは、もし自分の仕事が人工知能に奪われたとしたら、それも会社の責任だと考えるのだろうか。「自分は人工知能に奪われる仕事だと分かっていたのに会社は何の対応もしなかった」と言い訳するのだろうか。

そんなことを考えていると、いつもモヤモヤした気持ちになる。大都市に若者が集まって生きていくということは必ずしも幸せな未来ばかりではないような気がしているけど、地方で生きていこうと考えると職業の選択肢が限られるぞと脅される。人工知能が仕事を代替する時代には大都市だって職業の選択肢は限られるはずなのに、地方で起業したり個人事業主として働くことを肯定してくれる先輩や同世代の仲間に出会う機会は少ない。

今回は鹿児島で働き方や生き方を語り合う場が設けられるという。これはとても興味深い機会だ。雇われて働く人生を選ぶこともできるし、自分で仕事を生み出す人生を選ぶこともできる。どちらを選んだとしても、そうじゃない選択肢があることを知っておくことは大切だ。未来がどうなるのか、予測するのが難しい時代である。だとすれば、時代の変化に応じて自分自身が変化していくことが必要になる。そのための選択肢を同世代と対話するなかでたくさん見つけてほしい。